イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザ北部と南部で大規模な地上侵攻を開始したと発表した。  イスラエルとイスラム組織ハマスは17日、ガザの停戦を巡り、仲介国カタールで間接交渉を再開していた。ロイター通信などが報じた。ガザ攻撃拡大を表明したイスラエル軍は激しい攻撃を続けており、中東メディアは18日の死者が130人を超えたと伝えた。  地元メディアによると、イスラエル首相府は18日、戦闘終結を含む「あらゆる可能性」を模索して交渉しているとの声明を出した。戦闘終結には全人質の解放やハマス戦闘員の追放、ガザの「非武装化」が含まれる必要があると主張した。ハマスは武装解除を拒む考えをこれまで示しており、協議の行方は不透明だ。  パレスチナ通信によると、イスラエル軍は18日、南部ハンユニス西方マワシ地区の避難民テントを空爆し、20人以上が死亡、負傷者も100人を超えた。  イスラエル軍は16日、「軍事作戦の初期」として大規模空爆と地上部隊増員を開始したと表明した。