金融情報サービス・リフィニティブのデータによると、ルーブル相場は13日、一時1ドル=88ルーブル台まで上昇し、2024年9月上旬以来の高値水準となった。米国のバイデン前政権下での対露制裁強化や、ウクライナ侵略の長期化による財政赤字などが懸念され、ルーブルは下落傾向にあったが、国際情勢の変化を受けて上昇に転じた。
ロシアの独立系英字紙モスクワ・タイムズによると、露国内の銀行にドルの交換を求める人が多く訪れたため、閉鎖された両替所もあるという。
株価も上昇している。ロシアの代表的株価指数「MOEX」は14日に一時、24年5月以来の高値水準をつけた。ロイター通信によるとガス大手の国営ガスプロムや銀行最大手ズベルバンクなどが買われたという。
ロシアに対しては先進7か国(G7)や欧州連合(EU)などが、金融や資源取引などで厳しい制裁を科している。
コメント