「日米同盟と防衛力強化に関する各党の考え方をまとめました。日米同盟を重視して防衛力強化に賛成している政党が自由民主党、公明党、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の5つの政党です」 「日本の防衛政策というのは、日本側が基地を提供する代わりにアメリカ軍が核を含めた軍事力で日本を守るという日米同盟を基軸としています。一方、この日米同盟の見直しや、防衛力強化に反対というのが共産党、れいわ新選組、社民党の3党です。共産党は『日米同盟の4文字で思考停止に陥っている』と批判していて、れいわ新選組は『アメリカ追従の外交政策見直し』を訴え、社民党は『防衛力大増強に断固反対』としています。一方、参政党は『戦後の古い秩序を見直す』などと訴えています」 鈴江奈々キャスター 「5つの政党が防衛力強化に賛成という立場ということですが、この5つの政党の中でも何か違いというのはあるんでしょうか?」 前野記者 「各党で意見が割れているのが、岸田政権が打ち出した約1兆円の『防衛増税』についてのスタンスです。自由民主党は石破首相が増税の開始時期について年内に決着させる考えを示すなど防衛増税には賛成です。連立を組む公明党も賛成です」 「これに対して立憲民主党・日本維新の会・国民民主党は防衛増税には反対の立場です。立憲民主党は『防衛予算を精査する』、日本維新の会は『国民の負担増に頼らない』としています。ただ、3党とも増税の代わりとなる具体的な財源までは公約では触れていません。また、防衛増税については共産党・れいわ新選組・社民党・参政党も反対しています」 森圭介キャスター 「防衛力強化に賛成している5つの党ではあっても、防衛増税に賛成している・反対しているで分かれているということですね」